曲屋とは、農家が稲作の他に牛馬を飼い、養蚕もひとつ屋根の下で作業できる民家住宅です。
 旧佐々木家住宅は、明治9年に建てられた南部系曲屋で、馬やの上に「ちし」と呼ばれる中二階(冬期間のわら仕事場)があり、小さな明かり取りがあることや、鍵型の家屋の内側に入り口がある等が特徴です。また、太い大黒柱が土間の一角に配置され、まわりで収穫された稲や大豆の収納作業が行われていました。
 今では、人馬一体となった生活を伺うことができる家屋は少なく、貴重な民家となっています。

にかほ市有形文化財<建造物>指定