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一般社団法人にかほ市観光協会

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自然・歴史

獅子ヶ鼻湿原

獅子ヶ鼻湿原

場所:にかほ市象潟町横岡

鳥海山麓北側に位置し、ブナの原生林に囲まれている中島台レクリエーションの森は、「あがりこ大王」をはじめ、異形の巨木群が、神秘の空間をつくりあげている。森には「出つぼ」といわれる湧水池をはじめ11ヶ所から湧き出た伏流水が流れ、約26ヘクタールの広さをもつ、「獅子ヶ鼻湿原」を形成しています。この湿原には、世界的に貴重なコケが広範囲かつ大量に群生しており、流水の中でボール状に発達した「鳥海まりも」は獅子ヶ鼻湿原でのみ見られるものです。
鳥海山獅子ヶ鼻湿原植物群落及び新山溶岩流末端崖と湧水群(国指定天然記念物)

あがりこ大王

あがりこ大王

異形ブナの宝庫である神秘の空間・獅子ケ鼻湿原。「あがりこ大王」は樹齢300年・幹回り7.62mと他を圧倒する森の「王様」です。江戸時代末期から昭和の時代まで続いていた炭焼きのために伐採した枝が、芽を出し成長を続けたことが、この独特な樹形の理由だと言われています。空に向かい大きく枝を広げ成長するブナの生命力の強さや、自然の神秘を感じるだけではなく、その側にいるだけで見守られているような安心感、癒しを与えてくれます。
(林野庁「森の巨人たち百選」

元滝伏流水

元滝伏流水

場所:にかほ市象潟町本郷

日本海沿岸にそびえ立つ鳥海山は、海からの湿った空気が山肌を吹きあげ、
多い年は年間12000ミリ以上の雨や雪を降らせます。「元滝伏流水」は、鳥海山に染み込んだ水が長い歳月をかけ、幅約30mの岩肌一帯から一日5万トンもの水が湧き出している滝です。
一年中枯れることのない水は、幾筋の線となって流れ落ちて、豊かな苔を育み、苔岩にはじけ飛んで美しいしずくの軌跡を描きます。
この白い水と緑の苔が大変きれいな滝で、心が癒されます。 
(平成の名水百選)

仁賀保高原

仁賀保高原

仁賀保高原は鳥海山の北麓に広がる標高約500mの丘陵地帯です。広々とした牧草地、その鮮やかな緑に点在する大小の湖沼、湿原そして四季折々に草花が咲きその中をたわむれるジャージー牛の姿は、牧歌的風景を満喫させてくれます。高原からは、眼下に広がる日本海、遠くに男鹿半島が望まれ、ふり返れば奥羽の山並みと秀麗鳥海山が目の前に見られ、360度のパノラマが楽しめます。
高原には、土田牧場があり牧場内で造られた乳製品や肉製品などが販売されています。また、展望施設「ひばり荘」もあり、サイクリングロード、キャンプ場などもあり、仁賀保高原の魅力を満喫できます。近年では、風力発電の風車が15基以上立ち並び、高原の風景にマッチしてドライブコースとしても人気があります。

仁賀保高原詳細

鳥海山

鳥海山

鳥海山は、標高2236m、東北第2の高さの独立峰で、海に面している日本では珍しい山です。5合目鉾立展望台からは、日本海が一望でき、奈曽川が深い樹林の下を流れるV字型の奈曽渓谷を眼下に見ることができます。春は新緑、秋は紅葉、夏には登山とシーズンを通じて多くの観光客が訪れます。
鉾立は鳥海山登山口でもあり、山頂まで約4時間半で登ることができます。登山道中継地点、7合目御浜標高1700mには、「鳥海湖」があり、東側の扇子森や長坂道の南西斜面は、鳥海山隋一のお花畑、ハクサンイチゲ、ニッコウキスゲ等(7月頃)の群落があります。
鉾立までは、鳥海ブルーライン(4月下旬~10月)を通り車で行くことができ、買い物や食事ができる稲倉山荘、鳥海鉾立ビジターセンターでは鳥海山についての展示物があります。
「鳥海山」(国指定史跡)

鳥海山詳細

九十九島(くじゅうくしま)

九十九島

場所:にかほ市象潟町

九十九島は、鳥海山のふもとに点在する100以上の島々が田園地帯に浮かんでいるように見える象潟独特の風景です。
その由来は、海に面した鳥海山にあります。山頂付近の地形を見ると、北に開いた馬蹄形の窪み(東鳥海馬蹄形カルデラ)があることがすぐわかります。これは、紀元前466年におきた山体崩壊の跡です。この巨大崩壊は、「象潟岩屑なだれ」と呼ばれ、白雪川に沿って一気に流下し象潟平野に達し、先端は日本海に突入しました。その時、山頂から滑り落ちてきた巨大岩塊の集積で「流れ山」と呼ばれる小山の集まりが、東西1km南北2kmにわたり海の中に浮かぶ入り江を形成しました。これが、象潟の原形「九十九島」です。
さらに1804年、象潟大地震がおこり、約2m以上隆起して、干潟(陸地)になり現在の姿となりました。国指定天然記念物「象潟」(九十九島)の絶景は、道の駅「ねむの丘」6F展望室から一望できます。
「象潟」(国指定天然記念物)
「おくのほそ道の風景地・象潟及び汐越」(国指定名勝)

九十九島詳細

象潟図屏風《六曲一双》(きさかたずびょうぶ)

象潟図屏風

場所:象潟郷土資料館

本荘画工の祖、牧野永昌(1747~1824:江戸時代)作。地方狩野派の様式。
松尾芭蕉が、象潟(九十九島)で「きさかたや雨に西施がねむの花」の名句を残したときは、松島(宮城県松島町)と並び称せられた潟の絶景でしたが、1804年、象潟地震で隆起して陸になりました。本荘藩主の六郷氏が地震前の象潟の風光をしのび、永昌に六曲一双の大作を描かせた屏風絵です。 
「紙本着色象潟図屏風」(秋田県指定有形文化財<絵画>)
※写真は象潟図屏風《六曲一双》左隻です。

唐戸石(からといし)

場所:にかほ市象潟町越長海岸

象潟(九十九島)は昔、潟でしたが、1804年の地震で陸になりました。唐戸石は、隆起した高さを示す物的証拠で、高さ4.3m、幅5mの安山岩で、隆起前は海中にあったため上部2.4mの部分に波の浸食跡があります。これにより、隆起した高さがわかります。隆起前は、沖から帰港する船は、この岩を見て岸部の波の状態を見る目安としていました。漁師たちは、豊漁と安全の祈りを込めて、この岩を「えびす岩」とも呼んでいます。
(にかほ市指定史跡)

三崎山旧街道(みさきやまきゅうかいどう)

三崎山旧街道

場所:にかほ市象潟町

三崎山は秋田と山形の県境にあり、昔の峠は、「うやむやの関」別名地獄谷とも呼ばれる岩山を通る難所で、慈覚大師円仁が開いたと言い伝えられている。
旧道に露出している岩は、人々の往来で磨かれたようにすり減り、一里塚とともに歴史の古さと盛況を感じることができます。
この旧道を、芭蕉(奥の細道)や伊能忠敬(徒歩で日本測量)も歩きました。
「三崎山旧街道」(秋田県指定史跡)
「おくのほそ道の風景地 三崎(大師崎)」(国指定名勝)

蚶満寺(かんまんじ)

蚶満寺

場所:にかほ市象潟町

お寺の歴史は古く、寺伝によると853年(平安前期)慈覚大師円仁によって開創。1257年(鎌倉中期)時の執権北条時頼が、北国巡遊で訪れたとき寺領を寄進し再興したと伝えられています。そのため、中興の開基と敬われている北条家の家紋「三鱗紋」を寺紋とし屋根瓦にも刻まれています。
山門は江戸時代の建造で、中に矢島藩主生駒氏から寄進されたと伝えられる仁王像が安置されています。山門の瓦には、蚶満寺が閑院宮家の御祈願所となっていることから、菊の紋章が用いられています。   
「蚶満寺山門」(にかほ市指定有形文化財<建造物>)
「芭蕉句碑」(にかほ市指定史跡) 「九十九島の碑」(にかほ市指定史跡)

象潟郷土資料館

象潟郷土資料館

象潟郷土資料館では、潟時代の象潟を825分の1の模型で再現しています。
また、象潟の旧景を余すことなく伝える図屏風があります。中でも「象潟図屏風」は本荘藩主がお抱え絵師の牧野永昌に描かせたもので、鳥海山や島々、町並みを忠実に、しかも当時の名称も添えて描写しているものです。往事を伝える歴史的な資料でもあり、県の文化財に指定されています。
そのほか、象潟の貝化石貝殻や埋もれ木なども展示してます。この埋もれ木は紀元前466年の山体崩壊の際、岩なだれによって樹々が土中に封じ込まれ、近年掘り出されたもので、象潟の成因の壮大なドラマを感じることができるものです。

○開館時間 午前9時~午後5時
○休館日  毎週月曜日(祝日の場合はその次の平日) 年末年始(12月29日~1月3日)
○入館料 一般:150円/高校生その他学生:100円/小中学生:50円
     《団体(15人以上)》一般:100円/高校生その他学生:50円/小中学生:30円